ヴィーガンの暮らし in フィンランド

世界ベジ紀行〜ひつじが訪ねるベジ仲間〜

Moi vegaani!

今回は、前回の記事で登場した中野太一さんの友人で、ヘルシンキに住むHeidiがヴィーガンの一日をご紹介いたします!

ヴィーガン人口が少ないのにVegan Friendlyな国?!〜フィンランド編 Part1はこちらから

それでは早速参りましょう!


6:00

おはようございます。コーヒー… まだ頭が寝ぼけてます。コーヒーを飲まなきゃ、でもオーツミルクを切らしてる…。近くのコンビニまで行かなきゃ。

陳列棚には植物性ミルクがたくさん!

6:20

一杯のコーヒーは良い1日を始めるには欠かせませんね。コンビニにはKaslink(カスリンク)というお気に入りのブランドはなかったけれど、代わりに他の新製品を試すいい機会になりました。

Valio(ヴァリオ)のような、フィンランドで主要な乳製品の会社は、消費者が地球環境保全や動物の福祉に関心を持っていることに大きな関心を寄せていて、このようなオーツミルクやヨーグルトなどを数多く発売しています。

また、Juustoportti(ユーストポルッティ)という乳製品会社は牛乳商品の全てに、CO2フットプリントの埋め合わせをしています!まあ、これがGreenwashing(※)である可能性はあって、まだ安心はできないのですけどね…。

Valioは特に広告などで、「フィンランドの乳牛たちは小さな農場でのびのび幸せに育っているんですよ」と宣伝することに力を入れていて、どれほどが真実なのかは定かではありません。

それはともかく、ジムに行く時間だ!

8:00

ジムから帰ってやっと朝ごはん!今日はオーガニックソイヨーグルトに高タンパクのグラノーラ(ひまわりの種とそら豆入り)とナッツ、先週森で摘んだベリーを載せます。ハイプロテインで元気が出る朝ごはん、最近のお気に入りです!

9:30

仕事へ行く準備をしよう!今日は2組の小学生グループを森の中でガイドします。その途中で休憩時間があるので、その時に食べるお菓子も用意しなきゃ。今まで何度か忘れたことがあって…指をくわえて見てるだけなのはもうこりごりです笑 

時々子供達に、「普段何を食べているのか」と聞かれることがあります。こういう時は、サステナブルな食事の選択について話すいい機会です。今日はりんごとフルーツバーを持ってきました。りんごは、買いすぎて食べきれなくなった友人からもらったもの、フルーツバーは、Fiksuruoka.fi というオンラインサイトで買ったもの。ここでは、全く問題なく食べれるけど、ある理由でお店で廃棄処分となった物を売っています。廃棄処分と戦おう!

15:00

仕事楽しかった〜。ヘルシンキに戻ってお昼ご飯を食べます。私はまだ学生なので、Unicafe(学食)では2.6ユーロ(約300円)で食べられます。(※一般の方でも自由に学食で食べられますが、8ユーロほどします。-訳者注) ヘルシンキでは一番安く食べられる場所ですが、さらに一番健康的でエコロジカルです!Unicafeは、彼らの環境的、社会的にサステナブルな取り組みに対して数多くの賞を受賞しています。

前回の記事でたいちが紹介したように、フィンランドではNyhtökaura(オーツを使った代替肉、pulled oats, nyhtisが愛称)が非常に人気で、発売当時は入手困難だったのですが、現在は落ち着いています。工場が量産体制に入り、パッケージも大容量のものが出ました。もちろんUnicafeもこのNyhtisを使った料理を毎週出していて、私のお気に入りはBBQ味のNyhtisマリネ!サラダバーに置いてあって、今日も一つ取ってきました。サラダバーは2.6ユーロに含まれていて、好きなだけ野菜やフルーツを取れて、さらにタンパク質源となる食材を一つ選べます。Nyhtisやフェタチーズ、ツナなど。そこに肉が入ることは稀です。

今日の私のサラダはレタス、きゅうり、赤キャベツ、焼いた人参とルタバガ、ローストしたビートルート、トルティーヤチップス(ちょっと変だけど、食感が良くなります!)、パイナップルです。

最近、Compensate foundation というサービスが新しくできました。これは、学生が自分の食べたご飯に対して、追加で少額のお金を支払うことで、その食べ物のCO2排出分を埋め合わせできる、というものです。レジで一言伝えればそのまま会計に加算され、食事にお肉や乳製品が入っているか、もしくは入っていないかによって金額が変わります。(0.15€, 0.10€, 0.05€) 私や、これを読んでいるヴィーガンのあなたにとってはたった0.05€です!

ナプキンには「サステナブルな食べ物で気分良く」と書かれています。ナプキンも生分解性 🙂 後ろの小さい瓶に入ってるのがNyhtisです。汚い写真でごめんなさい、めちゃくちゃお腹空いてたんです(笑)

16:00

お家に帰ってきました。さて、勉強しよう。今日はecotoxicology(生態毒性学)と日本語か…。でもその前にコーヒー淹れよう。チョコも食べちゃおう。Goodioは私の住むすぐ近くで始まったブランドですが、今では日本でも買えるようになりました!お高いので頻繁には買わないけど…チョコはコーヒーとよく合いますよねぇ。

19:00

夕食兼勉強のおともに、バナナにプロテイン添加ピーナッツバター、ごま、シナモンをかけたものを食べました。シナモンが食欲をそそるので、もう一皿後で食べてしまいました笑

私がこの記事でプロテイン、タンパク質について頻繁に言及していることにお気づきでしょうか?日本のヴィーガン界隈でどれほど話題に上がっているのかはわかりませんが、フィンランドではタンパク質が全て…と行っても過言ではありません。もちろん全てのベジタリアン・ヴィーガンは必要な栄養素について特別な注意を払わなければいけませんが、フィンランドの食文化ではそれが顕著です。イタリア人や中国人のように食べるために生きているような人とは違って、フィンランド人は生きるために食べます。(日本人は働くために食べて生きてる?笑)

食事とは燃料です。この考え方はフィンランド社会の貧しかった過去から来ていると私は考えています。フィンランドは長らく貧しく、1960年代まで開発援助を受けていた事実はご存知でしょうか?そのような社会において、高級な食事や凝った調理などをする余裕はありません。

だから私たちのフードカルチャーは機能性重視、味よりも栄養重視に育ってきました。加えて、合理性や冷静さが最も高い道徳規範とされ、それは食事を選ぶ際に味や気分よりも、栄養価や価格、倫理観などに重きをおくということです。近年ではこのような考え方も異議を唱えられていて、例えば「sipsikaljavegaanit」ポテチ&ビールヴィーガンのような食そのものの楽しみや、人と楽しく食事するということを強調するような考え方も現れ、それによってヴィーガンジャンクフードの選択肢も増えつつあります。

このような発展に日々注目してゆくとワクワクします!ヘルシンキに住む未来のヴィーガンはどのような生活になるのでしょうか??

kiitos, moi moi!

※ 企業による見せかけの環境保護活動のこと。

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★執筆者:Heidi

I’m Heidi, a friend of Taichi and I currently live in Helsinki, Finland.

I study environmental science at the university, and all kinds of languages on my free time 🙂 

Instagram: @anhaidi

This post was translated from English to Japanese by the one and only Taichi Nakano!

※日本語訳:中野太一さん

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asami

『世界ベジ紀行〜ひつじが訪ねるベジ仲間』まとめ役。就職のため新卒でシンガポールへ移住。米系大手IT企業で研鑽を積み、本帰国後ベンチャー企業を経て2018年に辞職。現在は都内郊外でノンベジのパートナー&保護猫2匹と暮らす。家事を愛するミニマリスト。仏語少々。音声配信「Hello Vegan Radio」では、ゲストを迎えた企画を担当している。