どうして寄付が必要なのか?~「ひつじの。」サポートキャンペーン第1弾

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今日から週1回、4週に渡ってお送りする「『ひつじの。』サポートキャンペーン」。この企画では「サポート」つまり“寄付”について取り上げます。

「“寄付”ってハードル高いんじゃないの?」

「なんでNPOが寄付なんて集めんだよ!」

もしかしたら、2人のように思われた方も、これまでにおられたかもしれません。

また何度か訪れていただいている読者の方なら「サポート」をするというボタンがなぜあるのか、疑問に思われた方もおられると思います。この企画では全4回に渡り、その疑問を解消していきます。

第1弾では「どうしてサポートが必要なのか?」このシンプルな疑問を「ひつじの」ちゃんと「ひつじオオカミ」さんが日本ヴィーガンコミュニティ・ファンドレイジング担当の瀬下貴子(以下、シエナ)さんに迫ります。

NPOの社会的役割と日本ヴィーガンコミュニティの目指すもの

シエナさん、はじめまして。よろしくお願いします。今日は寄付がどうしてNPOに必要か教えてくれるんだよね?

ひつじのちゃん、こんにちは。そうです!でも、まずはその前にNPO、つまり非営利組織がどんなものか説明するね。
二人はNPOに対してどんなイメージを持っている?

社会の為に何かをやっている団体!

ボランティアばっかりなんだろ。

そうですね。NPOは行政や企業では手の届かない社会課題を解決するという役割があります今は社会課題が複雑化していて、行政がすべて対応するには限界がきています。そして、それらをもしも企業がするにしても、利益を追求するのは難しい。だからこそNPOなんですね。

まあ、利益を出せなきゃ、誰もやらないよな。例えば、NPOはどんな事業をしているんだ?

例えば『ひとり暮らしのお年寄りの生活を見守る活動』があるとします。高齢化が進み、お年寄りのひとり暮らしも多くなってきたよね。それに伴って孤独死が問題になっています。さあ、2人ならどんなことをする?

市役所の職員さんとかが家庭を訪問するのはどう?

インターネットとか使って、お年寄りの生活を見守るシステムを作るってのはどうだ。今流行ってそうじゃねえか。

役所職員の数も限られているから全家庭を訪問できるはずはないわね。インターネットっていうのは良い手だけど、それって利用できる人は極わずかじゃない?そうするとどう、この問題は諦めるしかないかしら……

いや、誰だって、幸せに、安心して余生を過ごしたいよ。私もオオカミさんにびくびくして過ごしたくないしね。。

け、ちゃんとっ怖がらせないようにひつじ被ってんじゃねーか。

なら、今度はこの活動がNPOが役割を担うならどんなことができるか考えてみようか。
例えば、地元スタッフやボランティアが行政と連携して『地域のみんなでお年寄りに声を掛けしよう』と言って啓発しあったり、役所職員が足を運べない家へ代わりに訪問したりすることができたらどうでしょう?

それとっても良いじゃん!空き時間を使って、シフトを組んだりするわけね。

そういう風にして、市民と一緒に社会課題を解決していくのがNPOってことだな。

そう!市民レベルの視点で解決方法を模索し、市民を巻き込みながら公共目的を達成していく。それがNPOの特徴よ。

なるほどな。じゃあ、日本ヴィーガンコミュニティの公共目的はなんだ?

私たちが掲げているミッションは『ヴィーガンを実践したい人が日常生活で難しさを感じない社会を創ること』。環境保護、動物の権利などの様々な理由からヴィーガンを実践している人にとって日本は社会的に過ごしづらいよね。これは欧米諸国に比べても遅れを取っているわ。
特に『ひつじの。』はヴィーガンになりたての人、これからなりたいと思っている人に、具体的なライフスタイル、生の声を届ける役割を担っています。

へー!それが日本ヴィーガンコミュニティの掲げる“Hello Vegan!”な社会ってことなんだね。

サポートはなぜ必要?

NPOの役割はわかったけどよ、どうしてその団体に寄付が必要なんだ?
市民だったらボランティアでやってくれんじゃないの?

うーん、そうだね、確かにNPOには無償で働いてくれるボランティアスタッフがたくさんいます。でもどうでしょう、その多くの人たちは別に仕事があり、生活があります。
どんな有意義な活動でも、ボランティアでは続かない。そして社会課題は継続して取り組まなければ決して解決できないことが多いんです。その点、NPOは会社と同じで、継続可能な事業をしていくことが重要です。

えー!そうなの?! でもNPOは国や県から助成金が出ているって聞いたよ?公共機関からお金を貰えればできるんじゃないの?

NPOだからという理由だけで行政から助成金を貰えるわけではないし、助成金をもらっていない団体もたくさんあります。
また助成金は年度で区切られているので、継続的な事業を助成金のみに頼ることは現実的ではありません。いつストップされるのか分からないの。

NPOっていっても結構シビアなんだなー。

2人とも、そんなに社会は甘くないのよ。
社会のニーズに対応していくためにも、NPOの資金調達の大切さが社会に充分に浸透している欧米諸国に比べると、この辺りも日本は遅れを取っているわ。そのため、なかなか未来志向のNPO団体への寄付が理解されていないのよ。

甘くないか…たしかに俺もひつじ一匹取るのに3、4時間、長いときは2,3日かかるからなあ。それも時給換算してほしいよ。

ひえー(汗)。
だからこそ、NPOは自分たちでその寄付の流れを作らないといけないってことだね。

市民が活動をする市民を支える。とっても継続可能な形だと思っているわ。

実は寄付文化の根付いている日本

前の章では少し暗い話題になってしまったけど良いニュースもあるのよ。

おっ!どんなニュース?

寄付文化はまだまだ根付いていないけど、実は日本人は優しい心を持っているの。だから災害が発生した時などにたくさんの人がボランティアに集まるでしょう。

そうだな。東日本大震災や西日本豪雨の時にはたくさんの人が土砂を除く作業をしたり、避難所に救援物資を運んだりする人がたくさんいたよな。

そうなの。だから、必ずしも根付いていないと言うのは誤解を与えるかもしれないね。
例えば東日本大震災でもそうだったけどボランティアでも「現地で労働力を提供する人」「物資を提供する人」「資金で支援をする人」と人によって、選択した行動は違ったよね。1人1人ができる範囲で課題を解決しようと、アクションが起きた結果だと思うの。そういう風に言えば、寄付はその流れの中にの1つにある選択肢。この寄付という考えがもっと社会の中で認知されれば、ハードルもグッと下がると思うんだよね。

確かに、自分にできることを見つけて実践するっていうのは、良いことだよね。

『ひつじの。』の読者やサポーターだって、この社会に課題を投げかける重要なイノベーター達です。SNSでのシェアや周知、寄付がサポートの連鎖をつなげることになるのですよ。

私みたいな“ひつじ”さんに「ひつじの。」を知ってもらうために、SNSでシェアしたり、寄付をしたりすることでサポートできるわけね!こういう小さな行動が社会貢献なんだね。

なんだか「ひつじの。」を毎日読みたくなってきたよ。ついでに俺のインスタアカウントでもシェアしてあげるぜ。

リターンは目に見えないもの

最後に少し言いたいことがあるだよね。

何だ、何だ、真剣な顔して。

ここまで「なぜ寄付が必要なのか」を話してきたけど、やっぱり多くの人はまだ”寄付=投げ銭”、つまりリターンがないものだと考えている人が多いと思うの。でも、私はちょっと違うと思うんだ。“寄付=社会をより良くするための投資”だと思っているの。

“社会をより良くするための投資”……?

そう。NPOが実現しようと思っている社会がもしも実現したら、それを享受できる人は誰だろう?もちろん、寄付した人、そしてその寄付した人が愛する人だよね。だから、寄付をした人の“利益”になるの。物質ではなく、社会に新たな価値を創造すること、それはこの上ないプレゼントだと思うんだ。

良いこと言うじゃねえか。

私や、私の愛する人……
私も、あったかくて、安心できる世界に住みたいなって思うよ。そんな社会を一緒に創造できるよう、一緒に頑張っていきましょう。今日はシエナさん、ありがとうございました!

意外と勉強になったぜ、たまには話しようぜ。

こちらこそ、ありがとうございました!


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(ひつじの。編集部一同より)

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Mana Kamiya

理事特定非営利活動法人 日本ヴィーガンコミュニティ
『ひつじの。』編集長。地元新聞社の記者になったのち、オーストラリア・メルボルンに移住。現地の日本語フリーペーパ誌でフリーランスライターをしながら、レストランやカフェのアルバイト、ツアーガイドなどを経験。2018年夏に日本に帰国したのち2018年10月より再び新聞社で働き始める傍ら「多様性のある社会」の実現を目指し、いろいろなことに挑戦中。趣味はクライミング。

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Posted by Mana Kamiya