ベジ天国台湾の実態は?〜台湾編 Part2

世界ベジ紀行〜ひつじが訪ねるベジ仲間〜

歡迎再來!山崎寛斗です。

Part 1では、台湾にベジタリアンが多い理由についてお伝えしました。Part 2では、台湾ベジで実際に体験したことをつお伝えします。

どんなお店でもベジメニューお願いできる説

台湾はとにかくベジの店が多いです。嘘か本当か、ベジ料理店は国内に6000店舗以上あるという噂もあるほど。
台湾に惜しげなく通い、本まで出版してしまっている台湾Loverの私からすると「6,000では収まりきらないのでは?」とさえ思ってしまいます。

さらに言うと「どんなお店であっても、必ずベジメニューを提供してくれる!絶対!!」というのが私の持論です。

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ある日のこと。私は肉食(雑食?)の友人達と台北駅周辺を歩いていました。

そして、そのうちの一人が「牛肉麺食べたいね!」と言い出しました。

ベジの方なら誰もが経験するであろう、この局面。

そう、’ぼっちヴィーガン(一人だけでヴィーガンをしていること)’ を感じる瞬間です。

 

心の中では「牛肉麺か〜」と思いながらも、友人との時間は大切にしたい。

ひとまず牛肉麺のお店に向かいました。

 

でも私は、決して諦めてはいないのです。

 

まずは心の期待値を0に設定し、店主に聞いてみました。

「有素食菜單嗎?(ベジメニューありますか?)」

「當然有啊!(もちろんあるよ!)」

 

おおおおお!!!奇跡の回答きた〜〜!!!

 

そして恒例の「五葷は食べるの?卵は除いておく?」という確認。

肉料理の代わりに出してくれたのがなんと酸辣湯麺(スーラータンメン)!

(メニューに書かれた「素」の文字。ありがたい)

Part1でも触れた通り、台湾はベジタリアン率が国民の13%ということもあり、肉専門のお店であっても、ベジへの対応は慣れたものです(嬉しい〜♫)

メニュー表には、「素(中国語でベジ、という意味)」のマークが書かれた料理を目にすることも少なくありません。

またレストランのメニュー以外にも、例えばコンビニで売られている商品であっても「素」マークが見受けられることもしばしば。

(右下に書いてある「全素(不含五辛)」とは、Veganかつ五葷フリーという意味です)

Part1でもお伝えしたとおり、台湾の法律ではベジの定義がきちんと定められているため、消費者も安心して、必要なものを購入することができるようです。

その他にも、回転寿司ではお皿の色をベジとノンベジで分けていたり、ビュッフェでは各調味料に対してベジの種類が表記がされているので、大変良心的です。

(POPにベジの種類が記載されています)

繁盛しているベジレストランは、あえてベジをうたわない説

台湾の首都台北で大変人気の香港式ベジ料理店「養心茶樓」。平日でも予約必須の繁盛ぶりなのですが、ここにはある特徴があります。

それはあえてベジをうたっていないということ。

理由は簡単です。

①ベジ料理は、ベジの方だけのものではなく、全ての方のためにあるもの。

→ベジ専門店でも、美味しければ、ノンベジも食べに来る。

②ベジ天国台湾とはいえ、大多数は「ノンベジ」が占める。

→台湾のベジ人口は13%で、世界的にみても多い比率だが、残りの87% = 大多数はノンベジ。つまり、この 87% の顧客獲得を視野にいれて商売をしている。

実際にこのお店に来る多くの客は、普段は何でも食べるノンベジの方だそうです。

ベジを推し過ぎると、ノンベジの方に「ここは私のためのお店ではないな」という、ある意味ビジネスとしてはマイナスなイメージを持たれかねません。

そこで最近では、台湾で繁盛しているベジレストランは積極的にベジとは言わないお店が増えてきているようです。

まずは「美味しい」と思われることが一番大切

また台湾にはベジタリアンコミュニティーがいくつも存在し、Facebook上でもアクティブに活動している方が多くいます。

「ベジタリアン向け!」とあえて強調しなくても、お店にベジ料理があれば、コミュニティの中で評判は広まります。一方で、そこを強調しすぎると、ノンベジの方々に敬遠される可能性がでてきます。

とにかく美味しいこと。それさえできれば、ベジをあえて強調する必要はなく、お客様は自然と集まってきます。

これは飲食業の基本だと思いますが、「美味しい」よりも先にポリシーが際立ってしまうと、残念な結果を招いてしまうことも事実。

誤解を恐れずに言えば、「ベジ料理 = なんか味薄そう、不味そう」といったネガティブなイメージを持つ方が、一定数存在しています。

「美味しいものが、たまたまベジだった!」となる社会を目指していきたいですね。

ベジ天国台湾から学べることはまだまだありそうです。

以上、台湾のベジ事情について、山崎がお届けしました!

關於台灣素食的事,如果有什麼問題,隨時找我吧!(→台湾ベジのことで何か困ったら、いつでもご連絡ください!)

★執筆者:山﨑寛斗(やまざき ひろと)

フードダイバーシティ株式会社 海外戦略部に所属。

学生時代に立ち上げた観光ガイド団体を通じて、日本のハラール・ベジタリアン対応の遅れを痛感。現在は主にベジタリアン領域を担当し、情報の発信(ガイドブック・アプリ制作等)、店舗開拓(ベジタリアンメニュー導入コンサル等)を行う。

2017年の9月に始めた中華圏のベジタリアンを対象としたSNSでは、開始3ヶ月でフォロワー8000人を獲得。目下台湾のベジタリアンインフルエンサーとしても活動中。

台湾向けベジ情報サイト (Facebook):JapanVegeRestarant

台湾向け日本ベジガイドブック(中国語)

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【おまけ情報】 これだけは覚えておくと便利な中国語

「我是素食者」

■発音:wo shi sushizhe (ウォーシースーシージャー)

■意味:私はベジタリアンです。

これだけ言えば、お店の人はすぐに理解してくれるので安心です。

我吃素(ウォーチースー)」→英訳するとI eat vegetable.

といっても大丈夫です。

すぐに「あ、この人ベジタリアンなんだな」と理解してもらえますよ!

  

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asami

『世界ベジ紀行〜ひつじが訪ねるベジ仲間』まとめ役。就職のため新卒でシンガポールへ移住。米系大手IT企業で研鑽を積み、本帰国後ベンチャー企業を経て2018年に辞職。現在は都内郊外でノンベジのパートナー&保護猫2匹と暮らす。家事を愛するミニマリスト。仏語少々。音声配信「Hello Vegan Radio」では、ゲストを迎えた企画を担当している。