肉のない肉屋?〜カナダのヴィーガン事情Part2〜

世界ベジ紀行〜ひつじが訪ねるベジ仲間〜

Hello beautiful! How is everything going?

こんにちは!カナダで暮らす、ヴィーガン大学生のYukaです。

精肉が並ばないお肉屋さん

突然ですが、みなさんは「お肉屋さん」と聞いたら、どんなお店を想像されますか?

ステーキ肉や牛ヒレ、豚バラ、鶏モモ肉、メンチカツなどが販売されている光景を思い浮かべる方が多いかと思います。

が、しかし!!

私が暮らすカナダのハリファックスに、なんと今年「動物のお肉を取り扱わない」代わりに「100%植物でできたお肉を取り扱う」ヴィーガンお肉屋さんがオープンしたのです!!!

その名も「Real Fake Meats」。(日本語だと、本物の偽肉?笑)

実はこのお店、ヴィーガンのお肉とチーズを扱う専門店として、一年ほど前から宅配サービスのみの販売をしていたのですが、あまりの反響と売れ行きにビジネス拡大への可能性を感じ、この度店舗を出すことに決めたのだそうです。

オーナーはシェフとして10年以上の経験があるホリスティック栄養士のローレンさんとその友人のブランドンさん。

二人とも、食べるのも作るのも大好きなヴィーガンとのこと。

今回はそんなヴィーガン肉専門店「Real Fake Meats」のお店の様子と感想をお届けいたします♪

実態はいかに?!

それではさっそく、行ってみましょう♪

お店の中はこんな感じ……(まるでお洒落なカフェのようです)

イートインのスペースが5席。3つのショーケースが、注文カウンターの下と壁側に置いてあります。

ショーケースには、ヴィーガン肉とヴィーガンチーズがズラリと並んでいます。

ベーコンやリブ、ひき肉、タコミート、バーガー用のパティ、プルドポーク、チキンナゲットにドネアというハリファックス名物の牛肉料理のヴィーガンバージョンまで、幅広い品揃えでお客様を飽きさせません。

他にもクリームチーズ、フェタチーズ、モッツァレラチーズ、スパイスやハーブの入ったチーズや、持ち帰り用のサラダやサンドウィッチ、北米の定番マカロニ&チーズやパスタ、マヨネーズ、ドレッシングなども置いてありました。

もちろん、みんな大好きなスイーツも♡

リピート間違いなし?!

黒板には通常メニューとあわせて、その日のスペシャルメニューが記載されています。

お腹を空かせた私たちは、早速この日のスペシャルメニュー「ステーキと卵のサンドウィッチ」と「キャロットロックスベーグル」そして通常メニューの「ドネア」をいただくことにしました♪(ロックスとは塩漬けされたサーモンのことです。)

運ばれてきました~!

どれも美味しそーう!!!

って、

ん???

ちょっと待った!ベーグル、なんかさみしくない?

と思っていたら……

人気のあまりロックスを切らしてしまったらしく、お詫びとして、パコラというひよこ豆やいろいろな野菜とスパイスを混ぜて揚げたインドの天ぷらの料理をサービスしてくれました!(Thank you!)

いざ実食!

まずはステーキと卵のサンドウィッチから!

いっただきま~す♪

これ、控え目に言っても「めちゃウマ」です。感動。

正直、本物のお肉や本物の卵の味がするというわけではないのですが、食感は本物に近いと思いますし、なんと言っても「O・I・SHI・I☆」

卵の部分はヒヨコ豆粉から、そしてステーキについては、小麦のたんぱく質グルテンを使用して作られているそうです。

続いてごまベーグルとクリームチーズ!

これは「一口食べて感動!」には至りませんでしたが、普通に美味しかったです。

もっちもちのベーグルに、レモンとニンニクの風味が利いたカシューナッツでできたクリームチーズはとてもよく合います。

三つ目はドネア!

ドネアとは、ハリファックス名物のスパイスの利いた牛肉とトマト、玉ねぎ、そして甘くてクリーミーなソースをピタパンで巻いた料理。これもまた美味しい♪

程よいスパイシーさとトマトの酸味、そしてソースの甘みの相性が抜群!!

そしてラストは、サービスでいただいたパコラ。

素直にウマシ。

外はサクサク、中はほくほく、そしてさつまいもの甘みとスパイスから来る辛味が絶妙です☆

どれもとっても美味しかったですが、友達も私も一番美味しいと思ったのは、最初に食べたステーキと卵のサンドウィッチでした!また食べたいな♪♪

ヴィーガンは身近な選択肢のひとつ

日本では「ヴィーガン」というと、健康志向の強い方や動物愛護に熱心な方といった、限られた人たちのみが実践しているというイメージがあるかもしれません。

しかしこちらでは、ジャンクフードの大手チェーン店もヴィーガンメニューを導入し始めたり、ほとんどのレストランやカフェが、最低一つはヴィーガンオプションを取り扱ったりしています。またこのお店のように、地元の人々に馴染みのある料理をヴィーガンバージョンで提供するといった、どんな人でも気軽にヴィーガン料理を試すことができるくらい社会に受け入れられています。

日本でも、もっともっとヴィーガンレストランやヴィーガンメニューを取り扱うお店が増えて、だれでもいつでもヴィーガン料理が味わえる環境になったらいいなと思っています🌱

ハリファックスに訪れた際は、是非「Real Fake Meats」に足を運んでみてくださいね♪

それでは、カナダのハリファックスからお届けしました!

来月の国もお楽しみに♪

I hope you are having a wonderful morning, noon, or night wherever you are, and please make sure to smile and hug someone today 🙂

Yuka

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おまけ情報ハリファックスとあの映画のまさかの関係性

前号でもお話しましたが、ハリファックスは映画のロケ地となることも多く、実はあの「超」有名な映画とも深く関係している場所でもあるのです。

20世紀初頭に建造された豪華客船。処女航海中の深夜に、北大西洋上で氷山に接触し沈没。犠牲者数は乗員乗客合わせて1,513人にのぼった、20世紀最大の海難事故。

そう、「タイタニック」です!

映画化もされたあの事故。実はここハリファックスはタイタニック号沈没時に救助にあたった港としても知られています。

ハリファックスのウォーターフロント付近にある海洋博物館の2階には、当時のさまざまな資料が展示されています。

タイタニック号は1912年の4月2日に登録され、当時の世界最大級の旅客船でした。同年4月10日にイギリスはサザンプトンを出港しニューヨークに向かう途中の4月15日に、大西洋で沈没してしまいました。

沈没現場から最も近かった港がハリファックスだったそうなのです。

身元不明な人や行方不明のままの人のご遺体や遺物は、ここで引き取られた後埋葬されたそうで、市内の共同墓地には、121人の犠牲者のお墓が残っています。

少し暗い話になってしまいましたが、この海洋博物館のあるウォーターフロントは「町の顔」ともいうべき人気観光スポットで、いつも観光客や地元の人々で賑わっているエリアでもあります。観光客向けのインフォメーションセンターもここにあるので、情報収集にも便利です。

イギリスの影響を大きく受けているノバスコシア(Nova Scotiaは古い英語でNew Scotlandという意味)。ハリファックスの港周辺には、こうした英国風パブがたくさんあります☆

なかにはビール工場もあるので、ハリファックスの美しい港をバックに、屋外パブで地ビールをいただくなんていうのも、思い出作りにいかがでしょうか?

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■執筆者 山﨑由華(やまざきゆか)

カナダの大学で栄養学を学んでいる一人暮らしの大学4年生。授業を通して畜産業に疑問を抱くようになり、2017年11月にヴィーガンになる。現在は学業の合間をぬって、主にYouTubeを通して、より多くの方々が気軽にヴィーガン生活を取り入れられるように「簡単・節約・美味しい」なヴィーガン料理アイデアを発信している。

YouTube: Yuka Yamazaki

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asami

『世界ベジ紀行〜ひつじが訪ねるベジ仲間』まとめ役。就職のため新卒でシンガポールへ移住。米系大手IT企業で研鑽を積み、本帰国後ベンチャー企業を経て2018年に辞職。現在は都内郊外でノンベジのパートナー&保護猫2匹と暮らす。家事を愛するミニマリスト。仏語少々。音声配信「Hello Vegan Radio」では、ゲストを迎えた企画を担当している。