ヴィーガンファッションブランド“doves”クラファンで目標額106%達成

アニマルフリーアパレルブランド“doves”の代表で、日本ヴィーガンコミュニティのメンバーの一人である宮本航さんが2月6日~3月6日にかけてクラウドファンディング(以下、クラファン)「Campfire」で行ったプロジェクトが見事、目標額を達成し成功を収めました。
そんな宮本さんに今の気持ちと今後の展望について聞きました。
なお、宮本さんのファッションへの思いや、ヴィーガンになった理由などを書いた「動物の幸せ、自分の幸せを。アニマルフリーファッション、あと3年で実現させる」はこちらから。
ーまずは、目標額達成おめでとうございます。
目標額の106%、合計80名のパトロンの方から320,147円支援いただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。支援してくださった方、拡散してくださった方、アドバイスしてくださった方、協力してくださった方、工場の方、携わってくださった皆さんのおかげで達成できました。
ー今回が初めてのアパレルブランドの立ち上げ、初めてのクラファンと初めてづくしで、大変ではありませんでしたか?
そうですね、すべてのことが初体験で分からないことだらけ。常に何か壁が立ちはだかって辛かったのは確かですね。協力してくださる方はいても、結局は一人での戦いだったので、くじけそうになる瞬間もたくさんありました。
でも、今回のプロジェクトは僕にとって特別なものだったから乗り越えられました。ずっと「動物のために何かをしたい」と思い続けて、やっと思いを形にできる時にたどり着けましたからね。
そして終わってみて一番痛感したのは、本当にたくさんの方々に「支えられている」「応援していただいている」ということです。プロジェクトを通してまた新たに色々な方に出会えたことも嬉しかったですし、「ヴィーガン」という同じ志を持つ方々の結束の強さを改めて感じました。

ーブランドのコンセプトを改めて教えてください。
アパレル業界での経験を通して、大量消費・大量廃棄の問題や環境汚染、途上国での過酷な労働環境に興味を持つようになりました。そんな実情をファッションで知ってほしいですね。
エシカルファッションっていう言葉はこれまでにもあったのですが、使用されている素材やナチュラル志向のスタイルが僕の好みではなかったんです。なので、僕のブランドはエシカルっていうことはもちろん、あえてファッション性を全面に押し出した商品を打っていくつもりです。ヴィーガンでもエシカルファッション志向でもなかった人がたまたま、手に取った「かっこいい」商品がきっかけで肉食や環境問題を考えるって素敵じゃないですか。そういう思いから、このブランドは”ヴィーガン向け”ではなく”一般向け”なんです。
僕自身もヴィーガンになる前はレザーを愛用していたんですけど、ヴィーガンになってから着れなくなったのがすごく残念でした。なんと言ってもヴィーガンは「制限」ではなく「選択」ですから「こんなものもある、あんなものもある。じゃあ僕もヴィーガンになってみよう」みたいな選択を与えられる存在になりたいです。
ーブランド第一号商品となる靴下の出来上がりはいかがでしょう?
靴下は今まさに本生産中です。正直一番最初に作ったものはあんまり良い出来ではなくて不安になりました(笑)。が、そこからなんども改良を重ねていって、本当に自分の納得するものができた時はすっっごく感動しました。
本生産が終わって皆様の手に渡る瞬間が待ち遠しくてたまらないです。是非、楽しみにしておいてもらえればと思います。

ー最後に今後の目標を教えてください。
クラファンを達成することができたと言うことは、それだけ多くの方々に支えられて、期待して頂いているということです。その期待に応えられるよう、自分にできることに全力を尽くして参ります。
また並行して進めてきたヴィーガンセレクトショップ「LOVST-TOKYO」も合わせて、必ず日本で”ヴィーガンファッション”を広めていきたいと思いますので皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。
★宮本航(みやもと・わたる)
1994年3月7日、東京都生まれ。大学在学時からアパレル業界でアルバイトを始める。約2年前から動物愛護観点からヴィーガンを始め、ヴィーガンのアパレルブランドを作りたいと考え始める。2019年3月からはヴィーガンセレクトショップLOVST-TOKYO店長を務めており、今後の活動から目が離せない。
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Mana Kamiya
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